既存顧客を大切にする考え
数年前に私の会社は節目の年を迎え、事業方針を打ち立て社員全体に浸透する様に伝えられました。
私も何度もそのフレーズを耳にしました。
既存顧客を大切にし、新規顧客の獲得に乗り出す。
特に「既存顧客」の部分を重きを置かれていた印象があります。会社の規模もソコソコの大きさなので現行事業の売り上げを確保する必要があるのはわかります。株式も公開してるし。
逆に「新規顧客」という部分に少し期待をしていました。保守的な考えの会社だったのでこの一言があるだけで社内に「攻め」の体勢が出来るのかと思いました。
しかし良く聴くと新しい顧客をターゲットにするだけで、新しい事業に乗り出すわけでは無いのだと気付かされました。
上の方達は既存方法の横展開を繰り返し、技術者に対しても営業力を求める様になりました。
受け持っている業務で手がイッパイの状態でさらに営業をしろ言ってます。
営業方法などは各個人で手法を編み出すべきだと思いますが、その工数を捻出する事が出来ません。
技術者目線での営業活動に活路を見出す事は可能ですか、そこに投資するリソースが無い状態では結果は出せずです。
むしろ早々にその活動に無理があると言う空気になり、やがては事業方針を耳にする事もなくなりました。
新規事業に着手するのは母体が大きければ大きいほど難しい様です。
立ち上げたい事があるけど会社がそれを許さないのは、上層部の頭が硬いのではありません。
組織の本質としてそう言う物なのです。
2018年には国が副業を認めた以上、心に秘めた物がある方は今の枠組みを超えてチャレンジしまたはいかがでしょうか。
私も虎視眈々と狙います。