【道場経営】責任の在り所
こんにちはセイケンです。
私は大学のクラブから拳法を始め、現在は出身大学のクラブのコーチと支部の指導員をしていま。
先日、支部の稽古でチョットしたトラブルがありました。
そのトラブルのお陰で私はある物を得る事が出来ました。
【稽古に伴うトラブル】
その日の稽古が終わり帰り仕度をしていた時、施設の管理者さんから呼び出しがありました。
なにあったのかと足を運ぶと、施設の正面玄関のガラスドアが割れているのを確認しました。
原因は稽古を終えた子供が帰る際に水筒を勢いよくぶつけてしまった為との事。
幸い、割れたガラスで怪我をした人は無し。
割れていると言っても、ヒビが入った程度で済んだ状態。
最悪な事態ではない事に一安心でした。
支部の稽古は地域の施設を借りています。
・支部長(I氏)は仕事の都合で途中で退席。
・他の指導員は当日休み。
上記が重なり、私が一人で稽古を見ている状態でした。
【トラブル対応の判断】
まず、ガラスドアを割った時の様子を施設の管理者さんや付近に居た方に確認しました。
今からどうするべきか?
施設の管理者さんと話し、時間が遅かった事もあり、補修作業等は翌日にする事になりました。
そして明日連絡を取る為に代表の方の名前と連絡先を提出して欲しい、と言われました。
割ってしまった子はお母さんと来ており「弁償は私がするので〜」とそのお母さんは申し出てくれました。
私はその申し出を断り、私と支部長I氏の名前と連絡先及び今回の事象に付いて一筆残しました。
稽古が終わった時間帯 且つ 親がそばに付いていた為、お母さんは責任を感じて申し出てくれたのだと思います。
その申し出はとても有難い事です。
ただし、その申し出を受け入れてしまうと私が居る意味が無くなると思いました。
また、流派の名前が入った道着を着て稽古をしてくれている門下生との関係が崩れてしまう事も容易にイメージ出来ました。
その子とお母さんには「必要が有ればこちらから連絡する」とし、当日は帰ってもらいました。
残った私は施設の管理者の方と後の段取りに付いて確認を行い、当日は解散となりました。
施設の管理者の方はとても話しやすい、気さくや方なので険悪なムードは無く、しょんぼりしている子供を気遣ってくれる程の方であった事も助かりました。
ありがとうございます😃
【トラブルで得た物】
この件で私は今まで続けて来たこの拳法に対し、より一層深く信頼する気持ちを得る事が出来ました。
解散後、取り急ぎ支部長I氏に一報を入れました。
起きた事象と私が取った行動を伝え、翌日の立ちわまりに付いて意識合わせをしました。
翌日の早い段階で支部長I氏が施設に出向き、残りの対応を済ませて一件落着と成りました。
割ってしまった子のお母さんには連絡をしていません。何も対応してもらう事が無いからです。
やはり今回の件は組織的に受け入れる事で良かった様です。
この件は施設の物を破損させてしまうと言う、けして良い話しでは有りません。
そこに組織の名前や支部長I氏の名前を個人の判断で一筆残した事に「これで良かったのか?」と言う疑問が私の心に残りました。
当時の私は
「この判断で良い。」
「支部長I氏や上の方達も同じ判断をする。」
と思いが有りました。
しかし責任を取ると言う事に改めて向き合うと、色々な思いが駆け巡りました。
結果的に意識のズレや判断に対する指摘は有りませんでした。
私個人で下した判断が、組織と同じベクトルである事を感じる事が出来ました。
これは本当に嬉しい事です。
今まで続けて来て良かったと思いました。
そして、これからも安心して続けて行ける気持ちが芽生えました。
さあ!今まで以上に精進します💪
最後まで読んで頂きありがとうございます。